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戦争って言葉を……

戦争って言葉をなくせばいいんですよ。
「大量殺人」でいいんです。

美輪明宏 週刊 金曜日 2013年 8/16号 [雑誌] より


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theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

「靖国」賛美の違和感

安倍首相、きょう靖国参拝 政権1年、就任後初 (産経ニュース 2013.12.26 10:26)

(↑)安倍首相の愚鈍さと、彼の支持者たちの思考停止ぶりにはあきれる。

安倍首相の靖国参拝 ネット世論の8割が支持 (BLOGOS 木村正人 2013年12月28日 23:09)

BLOGOSの次の記事は支持する。「靖国」肯定派にぜひ読んでいただきたい。

「明治レジーム」の虚妄 (BLOGOS 池田信夫 2013年12月28日 16:42)

「英霊」は餓死、自殺攻撃をさせられた--装置「靖国」賛美の違和感 - 石井 孝明 (BLOGOS アゴラ 2013年12月29日 00:05)


theme : 靖国参拝
genre : 政治・経済

オウム真理教事件は終わっていない

オウム真理教事件は終わっていない。簡単に終わらせてはいけない。本書を読んだ人はみなそう感じるだろう。『A3』が発した問いは、最後にはわが身に跳ね返ってくる。求められているのは「かれら」と「われわれ」が地続きであることを感じとれる想像力なのだ。

A3 下 (集英社文庫) 解説(斎藤美奈子)より


theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

なぜオウムが不特定多数を殺戮しようとしたのか

なぜオウムが不特定多数を殺戮しようとしたのか、その理由がどうしてもわからない。だからこそ不安と恐怖が疼き続ける。善悪二分化が進行する。これに対抗するために集団化が進み、見えない悪の可視化を求め、過剰なセキュリティ社会が現出し(現在の日本の監視カメラ数はイギリスを抜いて世界一位と推測されている)、厳罰化が進行した。

A3 下 (集英社文庫) より


theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

隣国との摩擦はこれから増大するだろう。

サリン事件以降、メディアによって不安と恐怖を煽られながら危機意識で飽和したレセプターは、やがて仮想敵を求め始める。治安状況における意識と実態との乖離を、何とか埋めようとする。検察や警察など捜査権力の暴走は加速し、厳罰化は進行し、設定した仮想敵国への敵意は増大する。隣国との摩擦はこれから増大するだろう。自分たちは正義であり、無辜の民であり、害をなす悪を成敗するのだとの意識のもとに。

A3 下 (集英社文庫) より


theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

この世には二つの事柄がある。

この世には二つの事柄がある。
考えることで理由がわかることと、
いくら考えても絶対にわからないことの二つだ。

A3 下 (集英社文庫) より


theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

麻原さんも哀れ。

「麻原さんも哀れ。実行犯の信者たちも哀れ。家族も、もちろん私たちも哀れ。そう思います。私ね、オウムというものに出会って、それで初めて世の中のことを知ったという気がするんです。裁判ひとつ傍聴しても、この社会や行政のとても無慈悲な面がよくわかります。もしもオウムに触れなければ、私も主人もぼーっとして何も知らないまま、人生終わっていたでしょうね。だからそういう意味では、まさかよかったとは言えないけれども、でも知ったことは自分たちにとって、プラスになったとは思っています」

A3 下 (集英社文庫) より



theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

生きづらい国、優しくない国

「確かに何年か前までは、麻原ぶっ殺してやるって、頭の中はそればっかりでした。でも最近は、麻原さんだけを悪い奴にしてそれでよいのだろうかと思うようになってきて。例えば事件前の警察の動き、行政の対応、メディアの報道、これら全部ね、今は知らない顔をしているけれど、むしろそちらの方に腹立たしさを感じるんです。私はもう今の段階では、麻原さんよりもっと罪深いのは行政だという思いがありますよ

「いつも主人がいうのだけど、うちの子だってもしかしたら今、拘置所にいたかもわからない。それは一緒です。(略)本当にこの国は、生きづらい国、優しくない国なんだということを、行政との交渉でつくづく実感しましたね


(オウム真理教家族の会代表永岡夫妻の話)

A3 下 (集英社文庫) より


theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

「日本には秘密保護法がない。スパイ天国だから、この法律が必要」

……との説は嘘

特定秘密保護法が成立
今の法体系でも実は何でも秘密にできる


Diamond online 田岡俊次の戦略目からウロコ 【第17回】 2013年12月12日

theme : 秘密保護法案
genre : 政治・経済

「特別警戒実施中」

 街を歩けば、「特別警戒実施中」と記された掲示や表示を目にすることが、とても多くなった。「特別警戒」というフレーズが意味することは、日常的ではない警戒を要するということだ。ところが掲示や表示のほとんどは、昨日や今日に始まったわけではない。もう何年も前から貼り出されている場合もある。ならば非日常的な警戒をせねばならないほどの特別な状況が、なぜか常態化しているということになる。
 日常的に目にする非日常。あるいは慢性的な特別警戒。どちらにせよ明らかな論理矛盾だけど、ほとんどの人はこれに違和感を持っていない。「特別な警戒が必要な状況がずっと続いている」といつの間にか思い込んでいる。でもそれは事実ではない。日本における犯罪は、もう何十年も前から減少し続けている。特に殺人事件の発生件数は1954年をピークにして、最近は毎年のように戦後最少を更新している(2011年度の殺人事件認知件数は1051件で、やはり戦後最少を記録した)。
 ところが多くの人はこれを知らない。メディアが積極的には報じないからだ。なぜ報じないかといえば、危機を煽ることが視聴率や部数に直結することに、地下鉄サリン事件以降のメディアは気づいた(あるいは実感した)からだ。もちろんその傾向は以前からあった。でもメディアのこの市場原理が、オウム以降は剥きだしになった。
 実際に治安は悪化などしていないのに、メディアによって危機意識を煽られながら、多くの人は悪化していると思い込む。つまり現実と意識の間にギャップが生じる。このギャップを埋めるべく、捜査権力は無理をする。国策捜査は増え、かつてなら見過ごすレベルだった微罪を大きな罪に拡大し、さらには罪を作り上げる。つまり冤罪や誤認逮捕が多くなる。


A3 下 (集英社文庫) より


theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

強い被害者意識は……

アメリカが支持するイスラエルという国家の歴史と現状が示すように、
強い被害者意識は過剰な自衛意識を整合化し、
容易に他者への加害へと連鎖する。

A3 下 (集英社文庫) より


theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

刑事の話

「……断罪するばかりじゃ事は済まないと私は思うんです。だって断罪して終わりじゃ、同じことがまた、別な姿で出てくるだけじゃないのって」

A3 下 (集英社文庫) より



theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

マスメディアとデモクラシーが……

(前略)

 いずれにせよ、マスメディアとデモクラシーがファシズム形成における重要な環境因子だったと仮定するならば、この社会の進歩と調和についての見方はかなり変わる。

(後略)

A3 上 (集英社文庫) より


theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

われわれは他国から攻撃されかかっているのだ……

「もちろん一般の国民は戦争を望みません。ソ連でも、イギリスでも、アメリカでも、その点ではドイツも同じです。政策を決めるのはその国の指導者です。そして国民は常に指導者の言いなりになるように仕向けられます。難しいことではない。われわれは他国から攻撃されかかっているのだと危機を煽り、平和主義者に対しては、愛国心が欠けていると非難すればよいのです。そして国を更なる危険に曝す。このやり方はどんな国でも有効です」

1946年8月31日のニュルンベルク国際軍事法廷(NMT)におけるヘルマン・ゲーリングの最終陳述より

森 達也 著 A3 上 (集英社文庫) より


theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

極悪人の定義は……

(前略)

いずれにしても、本当の意味での極悪人は、
「人を多く殺した人」ではなく、
「帰属する共同体の規範により強く背いた人」なのだ。

(後略)

森 達也 著 【A3 上 (集英社文庫)】 より


theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

国家に救われた命より……

国家によって救われた命は確かにある。

でも賭けてもいいけれど、
国家によって殺された命のほうがはるかに多い。


森 達也 著 「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい―――正義という共同幻想がもたらす本当の危機 より


theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

大事なのは民が自分で考えること。

 天皇の統治で近代が始まり、政府は「お上」とあがめる日本で、官僚は上から目線で民を見ている。頭の悪い民衆に情報を流せばバカなことを言い出すから「知らしめるべからず」という態度だった。

 戦後の憲法で主権在民が謳われたが、未だ民主主義は発展途上である。大事なのは民が自分で考えること。情報公開がこれからの流れのはずだった。それが逆流する。

 国家には「秘密」がある。国民には「知る権利」がある。どちらが大事か。知る権利に決まっている。秘密は税金で集めた国民のものである。

 安倍さんは「私は選挙で選ばれた。好きなようにやる」という調子だ。

「アンタには、そこまで頼んでいないよ」と叫んでも、聞く耳を持たない。問答無用の国会運営がそれを示している。秘密保護法は間もなく参議院で強行採決されそうだ。

「傲慢」と「秘密」が結合すると、この社会は間違いなく息苦しいものになる。

特定秘密保護法案は成立目前 「成長戦略国会」はどこに消えたのか より

(DIAMOND online 山田厚史の「世界かわら版」【第50回】2013年12月5日)


theme : 秘密保護法案
genre : 政治・経済

テロの目的は……


石破氏デモ批判/「テロ」とは、そら恐ろしい

 (河北新報 2013年12月04日水曜日)

 テロの目的は実際のダメージによって相手に損傷を与えることではなく、恐怖によって相手を委縮させることにある。ならばテロ対策を理由に様々な法やシステムやインフラを変えつつある今の国際社会は、まさしくテロの目的を自らが主体となって、「達成しつつある」ということになる。

 だから結論。もしもテロをこの世界からなくしたいと本気で考えるのなら、日本がやるべきことはアメリカの艦隊に給油活動を行うことではなく、自衛隊を国防軍にして最新鋭の兵器を装備することでもなく、ましてや憲法を改正して集団的自衛権を整合化することでもなく、パレスチナ問題にもっと真摯に(政治的な)介入をすることなのだ。反ユダヤ主義とはほとんど接点がなく、ユダヤ教やキリスト教やイスラム教とも一定の距離を持ち、さらには世界で唯一核兵器という大量破壊兵器の被害を受けた国だからこそ、主張できることはたくさんある。


 森 達也 著 「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい―――正義という共同幻想がもたらす本当の危機 より

theme : 気になるニュース
genre : ニュース

暴力に対し暴力で応えない

ノルウェー連続テロ事件

(↑)事件について、ノルウェーの女子大生(19歳)が記したメールより

 ノルウェーには死刑がない。人間は苦しみを与えられてはならず、その命が他の目的に利用される存在であってはならないと考えるからです。今も死刑を行っている国は、(幼い子どもたちも含めて)すべての国民に、『殺人で問題は解決する』というメッセージを与え続けていることになります。これは間違っています。犯罪者の命を奪っても犯罪は撲滅できません。残された憎しみと悲しみが増えるばかりです。ノルウェーに死刑がないことを、私はノルウェー人として誇りに思っています。

森 達也 著 「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい―――正義という共同幻想がもたらす本当の危機 より


theme : 最近読んだ本
genre : 本・雑誌

映画の本質とは?

映画の本質っていうのは、ひとことで言って、絵による音楽ですね。

橋本 治 著 『風雅の虎の巻』 (ちくま文庫) より


theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

美なる論理

 日本で文章を書くということは、多かれ少なかれ"美文を書く"ということです。分かりにくい文章に出会ったら、それは「自分とは違う質の美意識をこの文章の書き手は前提にしてるんだ」と思えばいいんです。到底美文なんかには見えない文章だって、分かりにくければそうです。それは二流以下の美意識によって成立しているというだけなんですから。それだけの話です。

 "その美意識を共有する"という形でしか言語は成立しません。ですから、すべての日本語の文章は"仲間内のもの"でしかないんです。それはそれでいいんです。問題は、その"仲間の質"で、その"仲間の広がり"です。

 私のこの本の文章はとんでもなく分かりにくいものの連続ではある筈ですが、しかし日本語というものはそういうものだからそれでいいんです。"美しい"かどうかも、見る人次第だから、それはそれでいいんです。論理とは美に続くものだし、美の核心をなすものは恋心である訳で……だからなんでしょう? これで終わりです。

橋本 治 著 『風雅の虎の巻』 (ちくま文庫) より

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

秘密保護法が露わにした日本の未熟な民主主義とアメリカへの隷属

http://blogos.com/article/74874/






theme : 秘密保護法案
genre : 政治・経済

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